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生理時の出血量が多いのはなぜ?

生理時の出血量が多いのはなぜ?

生理の時の出血は、子宮内膜の壁が厚くなって剥がれおちたものです。
出血量の多い少ないというのは、どのような基準で決められるものなのでしょう。
生理の時の出血量には個人差がありますが、通常20~140mlが正常な生理の出血量の基準にされています。
これはどの程度の量なのかというと、普通の昼用ナプキンで3時間前後はもつ程度です。
昼用ナプキンをあてていても1時間で経血があふれてしまうというようなことがあれば、それは出血量が異常に多い状態だと言えます。

原因にはふたつの種類があり、ひとつは病気により子宮そのものに何らかの異常がある場合、もうひとつは、女性ホルモンの乱れです。
生理の出血は子宮内膜が剥がれおちたものなので、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんといった病気により、器質的な原因ができると、子宮内膜が異常に厚くなり、その結果出血量が多くなります。

生理が起こるメカニズムにはエストロゲンとプロゲステロンというふたつの女性ホルモンが関係しています。
子宮内膜を厚くするのは、受精卵を着床しやすくするためであり、そのために女性ホルモンが働いて、子宮内膜を厚くします。
その女性ホルモンが適正に働いている場合には、程よく子宮内膜を厚くして、受精が起きなかった場合には、厚くなった子宮内膜は剥がれおちて、元の状態に戻ります。
これを生理のたびに繰り返しています。
女性ホルモンのバランスが崩れると、子宮内膜が異常に厚くなることがあり、その結果生理の時の出血量が多くなります。

こういったことが起こる病気には無排卵性月経があります。
これは、生理で出血はしているのだけれど、排卵が起こらないという病気です。
無排卵性月経の場合には、出血量が増えるだけでなく、生理周期が乱れるという特徴もあります。
また黄体機能不全というものになった時にも、ホルモンバランスが崩れて生理の時の出血が増えることがあります。
黄体機能不全はプロゲステロンを分泌する黄体がうまく機能しなくなる病気です。

出血量が多いときの対策法

出血量が多いということは、血が通常よりもたくさん体外に出てしまうため、貧血になってしまう人が多くなります。
病院を受診して、貧血が疑われる場合には血液検査を行い、鉄剤やビタミン剤が処方されることがあります。
これは貧血の対症療法にすぎませんが、貧血は放っておくと、どんどん悪化していってしまいます。
貧血がひどくなりすぎる前に、病院を受診したほうがいいでしょう。

貧血には、食べ物での改善も期待できます。
特に鉄分が多く含まれているものを食べるようにすると貧血に効果的です。
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄はレバーやカツオなど肉や魚に多く含まれています。
ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収がよいとされているので、積極的にとりたい食品です。
また、非ヘム鉄には小松菜、ひじき、大豆などに含まれています。
そのままでは、吸収が余り良くありませんが、ビタミンCや、動物性タンパク質と一緒に食べることで吸収が高まります。

貧血になると、めまいがしたり身体のだるさといった症状がでてきます。
そのような症状が強い時には、無理をし過ぎないことが大切です。
体調が悪いのに、無理をして大きな事故でも起こしたら大変です。
無理をして動かないようにしましょう。

また、貧血の治療もそうですが、そもそも生理の時の出血量が多くなっている原因を調べることも大切です。
もしも、重大な病気を抱えていたら大変なことです。
病気ではなくても、将来妊娠したいと思った時に妊娠が難しくなってしまうのも問題です。
そのようなことがないように、早めに病院を受診するようにしましょう。
その時に、生理の周期や、出血量を記録しておくと、医師に相談しやすくなります。
具体的にどのような状態が続いているかを記録するようにしましょう。